「見るべき展覧会」と言われても、自分の気持ちがのらない限りは無理をしなくてもいいかな。と思いましたが、なんとなく会期も近いし気になっているので、
国立近代美術館で開催中の「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」に行ってきました。
正直なところ、あまり作品には興味がわかなかったのですが、もっと評価されてもよかったと言われている女性作家たちの当時の美術団体との関わりや生き方についてキャプションに説明があり、日本の美術史を再考する展覧会としては、足を運んでみてよかったと思います。
会場には美術用語と当時の背景を説明してくれるかわいらしい2つ折のペーパーがあります。

1から14まであり、読みながら展示会場を進んで行っても良いですし、集めて展覧会後にゆっくりみても良いかと思います。
ちなみに私は、展覧会は感覚で見て進めたいので、帰りの電車でじっくり読みました。
とはいいつつも、足を止めたのは作品ではなく、大きな年表です。

今回紹介されている女性作家と「具体」や「九州派」などとの関係性が年表上で示されていて、参考文献や参考記事なども紹介されています。
「ロカビリー画家」という言葉にひかれてしまいました。
やっぱり同郷の工藤哲巳さんも気になります。
また、年表の中に何度か出てくる針生一郎さんについて、気になりました。
私はギリギリ針生一郎さんに会ったことがありますが、針生さんは弱者に注目した評論家なのではないかと感じており、もう少し調べてみたいと思っています。
「弱者」という言葉があまり好きではないのですが、わかりやすく使わせていただきますと、アカデミックな批評の中で取りこぼされてしまいがちな地方在住者の美術家や在日朝鮮人の画家などを、美術史の上に拾い上げて正当に批評した方ではないかと思います。
年表の中では一部抜粋でしたので、女性たちに対してはどんな批評をしていたのか気になります。
どんな人でも同じ舞台にあげて批評するのが本当の批評家だと思いますので、厳しいことも言っているのかもしれないと妄想します。
私の恩師である村上善男先生は、岡本太郎さんに「おまえは東北で戦え」と言われ、東北に根をはって制作を続けました。
しかし、それだけでは、東京都現代美術館や横浜市美術館に収蔵されるような評価をされていたのだろうか。と、疑問を感じることがあります。
村上先生のフットワークにもよるものかもしれませんが、針生一郎さんのあとおしを感じることもありました。
この辺は私もわからないので、専門家の方や研究者の方にきいてみたいです。
村上先生の作品の流れなどをみている中で、その時代はこういう作品が流行ったのかな。と思う作品ではありますが、男性作家にも負けず劣らずの迫力だな。と感じたのは多田美波さんの「炭鉱」です。

作品への向き合い方が、男性脳的なイメージを持ちました。
私は好きです。
白髪一雄さんの奥さんで、途中から自身の創作をやめて夫の制作のサポートにあたることにしたという白髪冨士子さんの作品「白い板」も清々しいです。

作品の感想を述べるのに、言葉の選び方って難しいです。
電気服でお馴染みの田中敦子さんのドローイングがかわいい。

同じ女性画家として、収蔵品展の方にあった朝倉摂さんの作品も力強くて素敵でした。
ザ・日本画な作品も素敵でしたが、私はこちらが好きです。

展覧会は2月8日まで、エネルギーをもらえます。↓



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